この記事では、「訟」の読み方を分かりやすく説明していきます。
言べんに公で「訟」の読み方
「訟」という漢字は訓読みでは「訟(うった)える」と読み、音読みでは「シュウ」や「ジュ」、「ヨウ」、「ユ」と読みます。
「訟」の意味や解説
「訟」には「訴える」や「訴え」、「あらそう」という意味が含まれています。
「訟」は取っ手のある刃物と口の象形である「言べん」に通路と場所を表す文字の象形である「公」を組み合わせ、「公開の法廷で発言する」や「訴える」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「訟」の熟語での使い方や使われ方
・『訴訟』【そしょう】
「訴え出ること」や「裁判を申し立てること」、「嘆願すること」や「哀訴すること」を意味する言葉です。
・『民事訴訟』【みんじそしょう】
「私人間で起きた争いを裁判所によって法的、かつ強制的に解決するための手続き」を意味する言葉です。
・『刑事訴訟』【けいじそしょう】
「犯罪と認定し、刑罰を科するための訴訟手続き」を意味する言葉です。
・『耳訴訟』【みみそしょう】
「口を耳元へ寄せて話すこと」や「耳打ち」を意味する言葉です。
・『内訟』【ないしょう】
「自分で自分の過ちを咎めること」や「内省」を意味する言葉です。
・『非訟事件』【ひしょうじけん】
「私人間の生活に関する事件のうちで、訴訟手続きなしに裁判所によって処理される民事事件」を意味する言葉です。
・『争訟』【そうしょう】
「訴訟を起こして争うことやその事件」を意味する言葉です。
・『訟務』【しょうむ】
「国へ利害が生ずる争いについて、国家の立場から裁判所へ申し立て、主張や立証などを行うこと」を意味する言葉です。
まとめ
「訟」は訓読みでは「訟(うった)える」と読み、音読みでは「シュウ」や「ジュ」、「ヨウ」、「ユ」と読む漢字でした。
そして、「訟」には「訴える」や「訴え」、「あらそう」という意味が含まれています。