門構えに水で「閖」の読み方とは?簡単に解釈

門構えに水で「閖」の読み方とは? 読み方

この記事では、「閖」の読み方を分かりやすく説明していきます。

門構えに水で「閖」の読み方

「閖」という漢字は訓読みでは「ゆる」「ゆり」「ゆれる」と読み、音読みでの用法はありません。

また、名字として用いられる場合は「どんど」の読みが当てられるケースもあります。

「閖」の意味や解説

「閖」には「閖上(ゆりあげ)」の地名に用いられる漢字としての意味が含まれています。

「閖」は国字(中国から伝来した漢字ではなく、日本で独自に作られた漢字)であり、成り立ちには諸説上げられています。

最もメジャーとされているのは、その昔、第4代仙台藩主「伊達綱村」が門の内から水が見えたので、門の中に水と書いて閖上(ゆりあげ)と呼ぶとし、「閖」という字が誕生した説です。

その他、1830年から1844年の間、大火が続いていた頃に防災用水を見た僧侶が、門の中に水を書いて「ゆり」と読ませれば火事が起きなくなるとのお告げに従い「閖」という字が誕生したとする説もあります。

「閖」の地名での使われ方

・『閖上』【ゆりあげ】
宮城県名取市に所在する地名です。

地名の由来ですが、江戸時代の1697年に当時の仙台藩主だった伊達綱村が山門内から遠くで波打つ浜を見て地名を尋ねたところ、側近の者は「ゆりあげはま」と答えました。

続いて、綱村はどんな字を書くのかと尋ねたところ、側近の者が地名の字はないと答えました。

そこで、綱村は門の内から水が見えるので、これからは門の中に水と書いて「閖上(ゆりあげ)」と呼ぶことにしたという故事が伝えられています。

「閖」の名前での使われ方

・『閖』【どんど】
宮城県に多く見られる日本の名字です。

まとめ

「閖」は主に訓読みでは「ゆる」「ゆり」「ゆれる」と読む漢字ですが、名字として用いられる場合は「どんど」とも読みます。

そして、「閖」は日本で独自に作られた国字ということでした。

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