この記事では、「鰄」の読み方を分かりやすく説明していきます。
魚へんに威で「鰄」の読み方
「鰄」という漢字の音読みは「イ」、訓読みは「かいらぎ・さめ」になります。
「鰄」という漢字は、現代の日本語では「イ」と音読みできる熟語はほぼありません。
「鰄」の漢字は「サメの皮」という字義から「さめ」と訓読みすることができますが、現代の一般的な漢字表記では「鮫」の漢字表記が使われることがほとんどです。
「サメの皮で製造された刀剣類の装飾」という日本独自の意味合いで、「鰄」の漢字は「かいらぎ」という訓読みがされることもあります。
「鰄」の漢字の意味や解説
「鰄」という漢字の意味は、「サメと呼ばれていた当時の魚の名前」が元々の字義になります。
ただし「鰄」が指し示していた魚が現代の「鮫・サメ」と同じ種類の魚なのかは不明であり、今から確認することはできません。
「鰄」の漢字が日本に伝わってきてから生まれた意味に「かいらぎ」があります。
「鰄(かいらぎ)」というのは、「刀剣の鞘(さや)や柄(つか)などの装飾に使用されるサメ類の硬い皮およびその皮でつくられた装飾」といった意味を持っているのです。
焼き物用語の「鰄(かいらぎ)」には、「茶碗・皿などに使う釉(うわぐすり)が焼成が不十分で溶けきれずサメ肌状に縮れたような模様」の意味もあります。
「鰄」の熟語や地名での使い方
・『打鰄』【うちざめ】
「金や銀の貴金属の板を引き延ばして、サメの皮のように表面に粒を浮かび上がらせた刀剣の装飾」を意味している熟語です。
・『花鰄』【はなかいらぎ】
「サメの皮のように粒を打ち出したカイラギの中に、大粒かつ白色の梅花形の突起を混ぜた刀剣の装飾手法」の意味を持っている言葉です。
・『鰄渕』【かいらげふち】
「秋田県能代市に実際に存在する地名」として、「鰄」の漢字が使われています。
まとめ
この記事では、魚へんに威で「鰄」の読み方・意味・使われ方を詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「鰄」という漢字について詳しく知りたいときには、この記事の解説をチェックしてみてください。