「遺著」は本や出版に関係する言葉ですが、具体的に何を指しどう読めばいいのでしょうか。
今回は、「遺著」の正しい読み方と意味について解説します。
「遺著」の正しい読み方は「いちょ」と「いじょ」どちら
「遺著」という言葉の読み方としては「いちょ」と「いじょ」の2つを思いつきます。
「いちょ」と「いじょ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「遺著」の正しい読み方は「いちょ」です。
「遺」は「遺族」【いぞく】「遺産」【いさん】など「い」と読みます。
「著」は「著述」【ちょじゅつ】「共著」【きょうちょ】など「ちょ」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「いちょ」が「遺著」の正しい読み方です。
「著」を「じょ」とは読まないので「遺著」を「いじょ」と読むのは間違った読み方です。
「遺著」の意味
「遺著」とは、「著者が亡くなった後に出版された著作物」を指す言葉です。
作者が死んだ後に発行された論文や本などの著作物を指します。
著者が生前に書き上げていた原稿を元にして亡くなった後に出版された著作物を指す言葉ですが「作者の死後に後世に伝えられた著作物」という歴史的な著作物を指す意味もあります。
こちらの意味で使う場合は死後に出版されたものだけでなく生前に出版したものも「遺著」です。
似たような言葉として「遺稿」がありますが、こちらは著者が生前に書き上げ死後に残された出版前の原稿を指します。
「遺著」の言葉の使い方や使われ方
・『亡くなった作家の遺著が出版された』
・『息子の手により遺著が完成した』
・『図書館には多くの遺著が収蔵されている』
まとめ
「遺著」は「いちょ」と読むのが正しく「いじょ」と読むのは誤りです。
複数の意味を持つ言葉なので正しい読み方と意味を知っておきましょう。