くさかんむりに日と大と書く漢字には「莫」があります。
この記事では、「莫」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに日と大で「莫」の読み方
「莫」は音読みで「ぼ」や「も」、「ばく」、「まく」と読み、訓読みは「なかれ」や「莫れ」で「くれ」、「莫い」で「ない」、「莫しい」で「さみしい」と読みます。
「くれ」は「暮れ」、「さみしい」は「寂しい」と書くことが可能です。
「莫」の意味や解説
「莫」は夕方や暮れの時期を示す時に使う言葉であり、夜が近くなってきた様を表す意味があります。
「莫」はこれ以外にも物事がないことや禁止を表す時にも使うことが可能であり、否定系としては「莫れ」で「なかれ」を使います。
否定形で用いられる「莫れ」は中国語由来のものであり、現代日本ではあまり使われません。
また「莫」は物事や世界が広いことや果てしない様を表す時や、寂しさや虚しさを表す時にも使うことが可能です。
「莫」は草原の中に日が落ちることを表す漢字であり、「暮」の原字となりました。
「莫」の熟語での使い方や使われ方
・『莫大』【ばくだい】
「物事や規模が非常に大きいこと」を表す言葉です。
類義語としては「甚大」や「膨大」、「絶大」などがあります。
・『寂莫』【せきばく】
「ひっそりとしており寂しいこと」であり、こちらは「寂寞」と書くことも可能です。
また「寂莫」は「じゃくまく」と読むことも可能です。
・『莫逆の友』【ばくぎゃくのとも】
「親密な関係にある友人」を表す言葉であり、こちらは中国の「荘子」から生まれたことで有名です。
この言葉に使われている「莫」は否定の意味で使われ当て織り、逆らうことがないぐらいの親友という意味になります。
まとめ
「莫」は夕暮れや寂しさ、規模の大きさ、否定形などに使われる言葉です。