竹冠に其と書く「箕」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「箕」の読み方と意味について解説します。
竹冠に其で「箕」の読み方
「箕」の読み方は音読みでは「キ」、訓読みでは「み」「ちりとり」です。
「箕」の意味や解説
「箕」とは、「穀物の不要部分を選別するための道具」を指す言葉です。
米や麦などの穀物は穂や茎を丸ごと刈り取ってから実の部分を外しますが、実った実を外しただけではまだ食べられません。
収穫したままの実には硬い殻がついておりそのままでは食用に適さず収穫時にチリやゴミも混じっているので利用するには不要部分を選別して排除し食用に適した部分だけをふるい分ける必要があります。
穀物の不要部分を選別するために使う専用の道具が「箕」です。
片側が平らなざるのような形をした道具で選別する対象の穀物をすくい上げて揺するようにして全体をふるい食用に適さない籾殻や硬い皮、欠片や収穫時に混じったゴミなどを勢いよく振り上げた反動を利用して吹き飛ばします。
しっかりと詰まって食用可能な部分は重いので揺すってもそのまま落ちますが皮やゴミは軽いため簡単に吹き飛ばされるので人の手で数回ゆするだけで不要部分を選別可能です。
日本では収穫した米を籾殻やゴミなどの不可食部と可食部の玄米に選別する道具として使います。
「箕」の熟語での使い方や使われ方
・『唐箕』【とうみ】
「風力を利用して穀物の不要部分を選別する道具」です。
人間の手で揺する代わりに風を起こして籾殻やゴミなどの軽い部分を吹き飛ばす農機具です。
日本には江戸時代の中期頃に入ってきた農機具でそれまで手作業で行われていた不要部分の選別作業を道具の力で一気に処理することで大幅に効率が向上します。
まとめ
「箕」は海外ではほとんど馴染みがない道具で現在は機械化されているものの基本的に同じ作業工程で選別が行われています。
意味は限られるので読み方と合わせて覚えておきましょう。