この記事では、「閾」の読み方を分かりやすく説明していきます。
門構えに或で「閾」の読み方
「閾」という漢字は訓読みでは「しきい」や「閾(くぎ)る」と読み、音読みでは「イキ」や「ヨク」、「キョク」、「ケキ」、「コク」と読みます。
「閾」の意味や解説
「閾」には「しきい」や「しきみ」、「限る」や「区切る」という意味が含まれています。
「閾」は左右両開きの戸の象形である「門構え」に村と境界線、柄の先端に刃のついた、にぎりのある矛の象形たる「或」を組み合わせ、会意文字として成り立った漢字です。
「閾(しきい)」は「門の外側と内側との仕切りのために敷かれる横木」、「障子や引き戸、襖などを開けたてするために部屋の境に敷くレールや溝のある横木」、「野外や屋内に敷いて座る御座、むしろの類」を意味する言葉になります。
「閾(しきみ)」は「内側と外側の区分けとして戸口や門などの下に敷かれる横木」や「敷居」を意味する言葉であり、「閾(しき)」とも呼ばれます。
「閾」の熟語での使い方や使われ方
・『閾下』【いきか】
「刺激が小さく、生体に何の反応も起こらない状態」や「意識していない状態」を意味する言葉です。
・『閾値』【いきち/しきいち】
「ある反応を起こさせるための最低の刺激量」や「生体の感覚に興奮を生じさせるため、必要となる刺激の最小値」を意味する言葉です。
・『識閾』【しきいき】
「ある意識の出現、もしくは消失の境界」を意味する言葉であり、「意識閾」とも呼ばれます。
・『刺激閾』【しげきいき】
「心理学において、ある感覚を生じさせるために必要とされる最小の刺激量」を意味する言葉であり、「絶対閾」とも呼ばれています。
・『戸閾』【とじきみ】
「しきみ」や「牛車の前の口の下へ渡した仕切り板」を意味する言葉です。
・『門閾』【もんいき】
「門の敷居」を意味する言葉です。
まとめ
「閾」は訓読みでは「しきい」や「閾(くぎ)る」と読み、音読みでは「イキ」や「ヨク」、「キョク」、「ケキ」、「コク」と読む漢字でした。
そして、「閾」には「しきい」や「しきみ」、「限る」や「区切る」という意味が含まれています。