この記事では、「太夫」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「太夫」の正しい読み方は「たゆう」と「だゆう」どちら
「太夫」という言葉を構成している漢字の読み方を見ていきますと、「太」は音読みで「タイ」「タ」「ダイ」と読み、訓読みで「ふと(い)」「ふと(る)」「はなは(だ)」と読みます。
続いて「夫」は音読みで「フ」「フウ」「ブ」と読み、訓読みで「おっと」「おとこ」と読みます。
しかし、「太夫」という言葉になった場合、二つ以上の漢字が組み合わさってできた熟字に、訓読みを当てる読み方である熟字訓という読み方が使われるため、「夫」を「おっと」や「おとこ」と読まず、「たゆう」という読み方があてられます。
「太夫」という言葉は単独であれば「たゆう」が正しい読み方ですが、前に言葉が付けられた場合には日本語のルールの一つ「連濁」が適用され、「だゆう」という読み方に変化します。
正しい読み方の結論
「太夫」の正しい読み方は「たゆう」です。
ただし、「太夫」という言葉の前に他の語句が付けられた場合、日本語の連濁によって「だゆう」という読みに変化します。
単独で読む場合には「だゆう」とは読まないので注意しましょう。
「太夫」の意味
「太夫」とは、「たゆう」と読み、芸能人や遊女、神職などの称号または敬称です。
もともとは朝廷における五位の通称でしたが、この位の人物が儀式の司会や芸能を行っていたことから、神事を行う司会者や神職、芸能人のことを「太夫」と呼ぶようになったとされます。
また「太夫」は容姿に優れ、学問などの教養も豊富な遊女の最上級の階級としても使われています。
「太夫」の言葉の使い方や使われ方
・『浄瑠璃の語り手の太夫』
・『義太夫節を三味線で演奏する』
まとめ
「太夫」の正しい読み方は「たゆう」です。
単独で「だゆう」とは読みませんが、ある語句の後に「太夫」と付けられた場合には連濁によって「だゆう」という読みに変化します。
日常であまり使わない言葉ですが、意味や読み方を正しく覚えましょう。