この記事では、「抓」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに爪で「抓」の読み方
「抓」という漢字は訓読みでは「抓(か)く」や「抓(つ)む」、「抓(つね)る」、「抓(つま)む」と読み、音読みでは「ソウ」や「ヒョウ」と読みます。
「抓」の意味や解説
「抓」には「つまむ」や「つねる」、「かく」、「爪で引っ?く」という意味が含まれています。
「抓」は5本指がある手の象形の「手へん」に上から手をかぶせ、下にある物をつまんで持つ様子の象形である「爪」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「抓(つね)る」は「爪や指先で皮膚をはさんでひねること」という意味を表す言葉であり、「抓(つ)める」とも表現されます。
「抓(つま)む」は「指先ではさむ」や「指先などでつまんで食べる」、「重要なところを抜き出す」、「かいつまむ」、「狐などが人を化かしたり、騙すこと」などを意味する言葉であり、「摘(つま)む」や「撮(つま)む」とも表記されます。
「抓」を使った例文
・『皮膚を抓(つね)られて、痛みにビックリしてしまった』
・『異臭が漂っていたので、鼻を抓(つま)んだ』
・『皿から寿司を抓(つま)んで、口へと運んだ』
・『あたかも狐に抓(つま)まれたようなエピソードだ』
「抓」の熟語での使い方や使われ方
・『抓め抓め』【つめつめ】
「指先で抓ること」を意味する言葉です。
「抓」の地名での使われ方
・『田抓』【たづかみ】
秋田県にかほ市に所在する地名です。
「抓」の名前での使われ方
・『抓揉』【そうじゅう】
奈良県に見られる日本の名字です。
・『抓木沢』【はのきさわ】
岩手県に見られる日本の名字です。
まとめ
「抓」は訓読みでは「抓(か)く」や「抓(つ)む」、「抓(つね)る」、「抓(つま)む」と読み、音読みでは「ソウ」や「ヒョウ」と読む漢字でした。