この記事では、「女方」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「女方」の正しい読み方
「女方」の正しい読み方は「おんながた・おやま」です。
「おんな・がた」は訓読みになります。
訓読みとは、漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
「方」の訓読みは「かた」ですが、「がた」と読むのは連濁(れんだく)です。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
「おやま」と読むのは熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「女方」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「女方」は「めかた」「めほう」などと間違って読まれることがあります。
「女方」について説明
「女方」の意味は以下の通りです。
「おんながた」と読む場合、「男性と女性に分けた時の、女性側」「夫から見て妻や恋人、またはその親戚のこと」「宮中で女官の控えている場所」「歌舞伎で、女の役を演じる男の役者」という意味です。
「おやま」と読む場合、「歌舞伎で、女の役を演じる男の役者」「上方での遊女の呼び名」「美しい女性」という意です。
「女方」の言葉の由来
「女方」は漢字の意味から成り立つ語です。
「女」は「女性」という意味、「方」は「いくつかある物事のうちの一つ」「係の人」という意味、「女方」で「性別分けした時の女性側」「歌舞伎で女性の役割り」になります。
「おやま」という読み方は、江戸時代の人形遣い「小山次郎三郎」の名前が由来で、女の人形を使ったことから、「女役の人形」「女性の役を演じる男の役者」という意味で使われる様になりました。
まとめ
今回は「女方」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。