この記事では、「許婚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「許婚」の正しい読み方は「きょこん」と「いいなずけ」どちら
「許婚」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを説明します。
「許」の漢字の音読みは「キョ」で、訓読みは「ゆる(す)」です。
また、「婚」の漢字の音読みは「コン」で、訓読みはありません。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「きょこん」と読める可能性があることが分かります。
しかし、個別の漢字の読みからは、「いいなずけ」とは読めそうもないことが分かります。
さて、「許婚」の正しい読み方は「きょこん」と「いいなずけ」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論として、「許婚」は「いいなずけ」と読まれるのが一般的です。
この読み方は、漢字の個別の読みからは読めそうもないと記しましたが、この読み方は熟語全体に訓読みを付ける方法の「熟字訓」という読み方です。
この「熟字訓」は、個別の漢字の読み方を繋いだ読み方ではないため、先の分析では読めそうにないと考えられたのです。
また音読みを重ねた「きょこん」との読み方を併記している辞書もあるため、この読み方も間違いとは言えません。
しかし、余り使われることがなく、一般的には間違いだと思われているので、「いいなずけ」と読む方が無難と言えます。
「許婚」の意味
「許婚」とは、「双方の親が、子供が幼いうちから結婚の約束をしておくこと」及び「結婚の約束をした相手、すなわち婚約者やフィアンセのこと」を意味する言葉です。
「許婚」の言葉の使い方や使われ方
・『現在では、昔の様に双方の両親が子供が幼い時に、結婚の約束をする本来の許婚の習慣はほとんどなくなっています』
・『最近では、フィアンセのことを指して許婚と呼ぶことが少なくありません』
まとめ
「許婚」は「いいなずけ」と読まれるのが一般的です。
しかし辞書によっては、「きょこん」との読み方を併記しているものもあり、この読み方も間違いとは言えません。
しかし、間違いだと思っている人も多いため、「いいなずけ」の読み方をする方が無難です。
また、この「許婚」とは、「双方の親が、子供が幼いうちから結婚の約束をしておくこと」及び「結婚の約束をした相手、すなわち婚約者やフィアンセのこと」を意味する言葉です。