口へんに包と書く「咆」は何と読みどんな意味を持つのでしょうか。
今回は、「咆」の読み方と意味について解説します。
口へんに包で「咆」の読み方
「咆」の読み方は音読みでは「ホウ」「ビョウ」、訓読みでは「ほ?える」です。
「咆」の意味や解説
「咆」とは、「大きな声で鳴き声をあげること」を意味する言葉です。
人間は言葉を使い音声で他人とコミュニケーションしますが、音声をコミュニケーション手段として使うのは人間だけではありません。
動物は人間のような言語を使いませんが鳴き声や叫び声などの音声を周囲に意志を知らせるコミュニケーション手段として利用しています。
獣が大きく恐ろしげな声を上げることを「ほえる」といい、ほえることを表す言葉が「咆」です。
動物が声を上げることを一般的に「鳴く」といいますが「咆」は通常よりも大きな声で鳴く様子を表します。
敵意や威嚇など強い感情によって起こることが多く、猛々しく迫力がある鳴き方で大きな鳴き声を出す場合に用いられる表現です。
本来は獣が上げる猛々しい鳴き声を指す言葉ですが比喩的な表現として「人間が強く猛々しい声をあげること」という意味でも使われます。
威勢のいい言葉を口にしたり気合を入れるため意味のない言葉を叫んだりする様子を「咆」と表現します。
「咆」の熟語での使い方や使われ方
・『咆哮』【ほうこう】
「獣が凄まじい迫力でほえること」を表します。
相手を萎縮させるような迫力のある鳴き方を指します。
強い敵意の現れであり相手を萎縮させることで自分が優位に立つための示威行為の一種です。
本来は獣の鳴き声にのみ用いる表現ですが、獣の叫びかと思えるほど迫力がある人間の強い叫び声に対して使うこともあります。
まとめ
「咆」は意味が限られていて日常ではあまり使いませんが難しい言葉ではないので正しい意味と読み方を知っておきましょう。