この記事では、「抒」の読み方を分かりやすく説明していきます。
手へんに予で「抒」の読み方
抒は、音読みでじょやしょと読む事が出来る漢字です。
訓読みでは、のとかのぞ、くといった読み方が出来ます。
「抒」の意味や解説
表記された文字を見れば分かる様に抒は、手へんの横に予を付け足す事によって成立している漢字です。
そんな抒は、のべるや思いを打ち明ける、汲むとかゆるむ等の意味を持っている漢字として使われています。
漢字検定では1級クラスとなっているものの、常用漢字には含まれてはいません。
お陰で普段の生活の中でそれ程見掛ける漢字ではない上に、常用漢字である叙の漢字に書き換えられる事もあるのです。
「抒」の熟語での使い方や使われ方
・『抒情』【じょじょう】
「自分の感情を述べたり表す事」を意味する言葉として、使われています。
ただし叙情という風に、叙の漢字の方を使用して表現する事が多く見られる言葉です。
・『抒情詩』【じょじょうし】
「詩歌の分類の1種であり、作者の感情や情緒を表現した詩」を意味する言葉として、利用されています。
現在では叙情詩と表記される事が多い言葉ですが、意味合いから本来は抒情詩と表現するのが正しい言葉です。
・『抒情歌』【じょじょうか】
「日本の歌曲のジャンルの1種で、作詞者の主観的な感情を表現した日本語の歌詞に曲をつけたもの」を表現する言葉として、用いられています。
まとめ
手へんの隣に予を加える事で完成した抒は、音読みでしょとじょ、訓読みでのぞやく、のといった読み方が出来る漢字です。
更に意味としては、心の思いを打ち明けるや述べる、汲むやとける等を所有しています。
ただし常用漢字ではないため、新聞や雑誌等のメディアでは基本的に用いられていない漢字であり、常用漢字に含まれる叙で代用される事も珍しくありません。
そのためこの抒は、大半の現代人にとって馴染み深い漢字とは言えなかったりします。